株式会社とは、その名称の通り、株式の発行をして資金調達をおこない、その資金を元に事業をおこなう法人をいいます。

株式会社は、経営者＝筆頭株主という場合もありますが、事業をおこなう人（経営者）と株主が異なる場合もあります。会社はこの株主が行う株主総会で決議に参加し、経営方針や役員人事などを決定します。

この株式ですが、会社法施行によって、資本金の下限制限が撤廃されましたので、実質的にはいくらからでも自由に設定でき、例えば1円からでも会社の設立が可能となりました。
ただ、株式会社には発行可能株式総数を定款に記載する必要があり、将来のビジョンによって最大どのくらいまで増資をするかを考慮して設定しておく必要があるのですが、定款では、発行済株式の４倍までしか株式を発行することができない規制がありますので、将来1,000万円にしたい場合には、最低でも250万円の資本金でスタートする必要があります。

さらに、1株の金額の設定についても、特に規制も無くなったため、実質は1円からでも設定できるようになりました。この金額については、仮に１株あたりの金額が高額すぎる場合は、増資がしにくくなったり、第三者に株を引き受けてもらった場合の持ち株比率が急に下がることなどの悪影響が出るといったことも考えられますので、１株は１〜10万円程度が妥当な金額と一般的にはいわれています。